定期テスト対策をはじめたきっかけ

ラクタリウスでは中学生に対して定期テストのための

授業というのを無料で実施しています。

浜脇中学の生徒は学年ごとに集団授業、私立中学の

生徒には個別授業です。英数国理社の5科目で各科目

90分です。

 

無料で実施しているので、塾外生も受講することが可能です。

なので時々見たことのない子が塾生に交じっていることが

あるんですが、気にせず授業をしています。

入塾を迫ったりすることはありませんよ。

 

なぜ無料でやるのかというと、

料金を設定するときに、テスト対策授業をするつもりは

全くなかったからなんです。むしろやりたくなかった。

なぜなら、短期間で詰め込んだものはすぐ抜けるからです。

この仕事をして気づいた事なんですが、成績の良くない子ほど、

テスト前の勉強重要視している。つまり、テスト前にやるから

普段やらない。普段やらなくてもテスト前に頑張ればいいと

思っているんですね。これではみなさんが身につけたいと

願っている、「学力」は身につきません。

というわけで、テスト前に特別なことはしたくなかった。

 

が、しかし、考えを少し変えてみることにしたんですね。

きっかけとなったのは、中学でのクラブ活動の多さです。

最近やっと文部科学省が重い腰をあげましたが、中学の

運動部の練習時間の多さは異常です。時間だけでなく、生徒の

体力も消耗してしまい、家庭で勉強する気が起きない。

本来学問をするべき学校が、部活動を最優先にしている。

特に西宮の浜脇中学はひどいです。

このことに気づいてから、テスト前は運動部の子たちにとって

大切な勉強時間なのだと思うようにしました。砂漠のオアシス

とでもいいましょうか。運動部の生徒の平日というのは砂漠。

ただ歩き疲れて死にかけている旅人。生きるので精いっぱい。

 

それに気づく前、生徒とたくさん話をしました。

簡単にまとめるとこうです。

塾長:テスト前に勉強しまくるなんて方法はだめだ!

生徒:それはよくわかるけど、でも時間がほんとにないんだよ。

塾長:いや、そんなことはない。時間はつくるものだ!

生徒:じゃぁやってみるよ。

 

そして、毎日こつこつ勉強を始めた生徒は、しばらくすると

塾の授業中にウトウトするようになりました。

ほんとに精魂尽き果てているんだなと、見ていてわかりました。

そして、部活動の無いテスト前に5科目すべての授業をすることに

したんですね。1科目90分でできることなんてたかがしれてるけど、

生徒がせっかく勉強する気になっているなら活用しよう。

と、いうわけで始まったので、月謝の中にテスト対策の費用は

一切入っていないのです。パンの料金も。。。。

 

今通っている生徒たちはそんなことは知らないので、

あたりまえのようにテスト対策に来たり、来なかったりしますが

美味しいパンを食べながら、みんなと楽しく苦しい勉強に

取り組んで、学ぶ力をつけてもらいたいです。