個別指導について

塾長が子供の頃、個別指導塾はほとんどありませんでした。

塾といえば集団で、レベルごとにクラスが分かれている。

現在は日本全国個別指導塾がたくさんあります。

塾というのは役所に管理されていないので、完全に自由

つまりなんでもありの状態です。良くも悪くも。

今現在お子さんを通わせている、またはこれから通わせる

という保護者の方々はまだ個別指導をよくご存じないかと

思われますので、個別指導塾について塾長の知る限りの

ことを紹介していきます。

 

一度にすべてを語りつくすのは書くのも読むのも大変なので

すこしづつ紹介しましょう。

 

今回のテーマは

個別指導の定義

これは、役所に管理されていないせいで、はっきりしません。

全ての個別指導の共通点を挙げれば、

「1人づつ別々に勉強する」

というスタイルのことでしょう。

説明を個別に行う・・・とか。

 

あいまいになるのは人数がはっきりしないせいです。

歴史的に見ても、塾長の個人的見解でも、

個別指導は1対1か1対2。

だと思います。

講師1人に対して生徒は2人まで。

ということですね。

しかしながら、塾長の知る限りでは、講師1人に対して

生徒が3人、4人、そして5人(!)もいる塾があります。

それでも個別指導と名乗っているのです。

ですから、個別指導ってなんなん?

となってしまうんです。

 

個別指導、と聞いてみなさんがイメージされるものは

なんとなくありますよね?

家庭教師のように教えてくれるような感じでしょう。

塾長もそうです。個別指導=家庭教師。

個別指導がこんなにも流行ったのは、このイメージが

みなさんの頭の中にあるからなんです。

 

しかしながら、みなさんがイメージする、家庭教師の

ような個別指導は、私の経験上、1対2が限界です。

3人以上、ましてや5人の生徒を一人で見るなんて、

ただ自習監督をしてるだけ。

 

では、少し計算をしてみましょう。

生徒一人当たりの講師が直接説明できる時間は

 

1対2で90分授業の場合

90÷2=45分

1科目週1回だと、毎週45分間説明を

してあげることができます。

 

1対3は80分が多いのですが、これだと

80÷3=26.6分

週に1回26分40秒しか説明できません。

 

1対5で90分だと

90÷5=18分

1週間でたったの18分しか説明できない。

講師は90分しゃべりっぱなしではないので

実際はもっと少なくなります。

経験者の話によると、1対5では5分くらいしか

説明してあげられない子も出てくるそうです。

 

どうですか?

これを見ただけでもご理解いただけますよね。

少なくとも45分は説明させてくれ!

時間が足りないとなんもできねぇ!

というのが現場の講師の意見でしょう。

 

ただ、ほっといてもできる子はできます。

ですから、週5分しか講師が説明しなくても

テキストを読んで理解して勉強を進められる子は

居ますから、そういう子はどこでも大丈夫でしょう。

きっと。

 

と、いうわけで、個別指導の定義は現状あいまいで、

いろんなスタイルがあります。

個別指導のスタンダードは

1対2で90分というものでしたが、徐々に

1対3で90分とか、1対2で80分とか・・・

料金を安くするために人件費を削っていく傾向が

近年よく見られます。

 

どんな業界でも、一般の人々のもつ、イメージを

利用してお金儲けをする人たちはいます。

高級なイメージがあるものを安く売るというもの。

カシミヤのセーターなんかが良い例でしょうか。

しかしそれは犯罪ではありません。

安いものにはかならず理由がある。

利用するならそれを解ったうえで利用しましょう。

 

ラクタリウスは90分で1対1か1対2。

これは変えません。

小学生には45分の授業も用意できますが、これは

特別なコースで、実施が適当だと判断される場合のみ

実施されます。