高校受験案内(阪神間私立共学校) 

西宮の生徒が通う主な私立高校の偏差値と大学合格実績を比べてみます。

私立高校の受験には、第一志望として受ける場合の「専願」と

滑り止めとして受ける場合の「併願」の2種類があります。

 

関東からお越しの方はこの「併願」のシステムにご注意ください。

関東では都立の滑り止め私立を受ける際に内申点と模擬試験の成績で

あらかじめ「合格内定」を出すシステムがありますが、阪神間

私立高校にはそれがありません。併願受験の場合は内申点は考慮されず

当日の試験で獲得した点数のみで合否が判断されます。さらに、

試験日がほぼ統一されているので滑り止めは基本的に1校しか受験が

できないという状況です。日程のずれた学校もありますが、実際には

ほとんどの生徒が併願受験1校のみです。

 

「専願」で私立高校を受験する際には「内申点」が考慮されます。

関東のような「合格内定」の制度は表向きありませんが、裏では

存在します。内申点で内定を出す学校と、内申点または3年生の

実力テストの結果で内定を出す学校があります。

しかしながら、これは「公然の秘密」扱いとなっているため、

生徒側には絶対に知らされません。この点が関東と違いますね。

とてーも閉鎖的で、封建時代を連想させるようなシステムです。

このシステムについては面談の際にご説明いたします。

 

では、情報をご覧ください。(平成27年実績、晶学社提供)

偏差値はコース別に記載していますが合格実績は学校合計

なので各校上級コースの欄に記載しています。

 

学校名    偏差値 阪大神大 関関同立

  共学

須磨学園Ⅲ類   69.0  42            398     

雲雀ヶ丘選特   66.0       14            210

須磨学園Ⅱ類   64.0      

雲雀ヶ丘A特進 64.0

滝川第二ス特L 62.0       11             152

仁川学院特進S 60.0       0               92

須磨学園Ⅰ類   59.0      

仁川学院特進I  58.0 

滝川第二特L  58.0

神戸龍谷特G  57.0       0               80

神戸龍谷特文S 57.0

神戸学院特理   56.0        0               20

滝川第二L   55.0

神戸学院特文      53.0

仁川学院進学   52.0

神戸龍谷特文   52.0

育英特進     51.0        0               22

神戸星城商特A   49.0        0                1

 

こうなっています。

たくさんあるように見えますが、学校数は8校だけです。

どの学校も3コースぐらいあるので、多く見えてしまいます。

最も偏差値の高いコースにのみ合格者数を記入しているのは、

コースごとの合格実績を公表している学校は無いからです。

それが私立の戦略で、上のコースの合格実績で下のコースの

生徒を獲得するというやり方なんですね。これは全国共通でしょう。

大きな塾も同じですね。上位クラスの成績につられた人たちが

たくさん入ってくるという状況というか、親の心理というか

そういうところを上手く利用しているわけです。

学校の合格実績を比較する際にはそういったことに気を付けて

よくご検討ください。